ミサ及び集会祭儀の時間
日曜日 11:00
祝祭日等のミサの時間はその都度お知らせします。
感謝の祭儀(ミサ)
ミサということばは、ラテン語で「派遣」を意味するミッシオ(missio)に由来すると言われています。ミサはまた「感謝の祭儀」(エウカリスチア)とも呼ばれます。わたしたちがイエス・キリストの死と復活を記念し、その復活の恵みにあずからせていただく、喜びに満ちた感謝の祭儀だからです。主日ごとに集い、神のことばに耳を傾け、主の晩餐を記念することにより、私たちが主において一致し、互いに交わりを深め、生活の中に派遣されて生きるための典礼です。
典礼暦
カトリック教会は、キリストの救いの業に合わせて生きるため、1年周期の典礼暦(教会暦)を定めています。主要な暦は次頁のとおりです。教会暦に沿って救いの神秘を想起し、祝うことは、私たちの生き方を整える上で役立ちます。
「紫」は回心・節制・待望、「白」は純潔・栄光・喜び、「緑」は成長・希望・生命、「赤」は聖霊の炎・殉教者の血などを表し、祭日、祝日、記念日によっても典礼色が変わります。
(左図は『典礼奉仕への招き』による)
秘跡と典礼
入信の秘跡
人は洗礼によって神の子とされる聖霊を受けて教会の一員となり、堅信によってキリストの使徒として強められ、聖体によってキリストのいのちにあずかり、三位一体の神との交わりへと導かれます。
洗 礼
洗礼はキリストの死と復活という過越の神秘にあずかることであり、死からいのちへ移されることです。洗礼は、人を新しい人間に生まれ変わらせ、義とし、神のいのちにあずかる者とする恵みを与えます。洗礼を受けた者は、キリストのからだの肢体、また教会の一員となり、キリストの祭司職にあずかる者とされます。洗礼の恵みはすべての罪と罰のゆるし、すなわち原罪と自罪およびその罪のゆるしをもたらします。
堅 信
神の子とされたキリスト者を聖霊降臨の恵みにあずからせ、洗礼によって新たに生まれた者を勇気あるキリストの使徒とする秘跡です。この堅信の秘跡によって、聖霊のたまものが豊かに与えられ特別に力ある者とされます。また、より完全に教会と結ばれ、キリストの復活の証人として、ことばと行いによって福音をのべ伝え、この世界と社会を福音化するために働く恵みが与えられます。
聖 体
聖体の秘跡は入信の秘跡の頂点であり、また七つの秘跡の中心をなすもっとも大切な秘跡です。「聖体」とはミサの中で聖別されたキリストのからだのことです。そして、聖体の拝領は通常、ミサの中で行われます。わたしたちは神の恵みによって、復活されたキリストが聖体の秘跡のうちにおられることを信じています。聖体は「ともにおられる神」の神秘を最もよくあらわす秘跡です。復活したキリストは聖体においてわたしたちとともにおられ、わたしたちにいのちを与え、わたしたちを救い、癒し、神との完全な一致へと導きます。
癒しの秘跡
ゆるしの秘跡
洗礼によって罪のゆるしを受けた後でも、人は決して再び罪に陥ることがないとは言えません。なぜなら洗礼は、原罪のゆるしを与えても原罪の結果生じた罪への傾きという人間の弱さまでも取り去るものではないからです。ゆるしの秘跡は、洗礼以後に犯した罪のゆるしを与える秘跡です。
病者の塗油
病者の塗油は、病者のための油を病人に塗油しながら、司祭が行う祈りにより、その人の苦しみを和らげ、慰めを与え、主への信頼のうちに病苦をキリストの受難に合 わせてささげるように勧め、最後の時が来ているならば、平安のうちに自分のすべてを神のみ手にゆだねるよう励ます秘跡です。
共同体に奉仕する秘跡
結 婚
一組の男女が互いに、生涯にわたる愛と忠実を約束し、相互に助け合いながら、子どもを出産し養育することを目的として、家庭共同体を築き発展させるための恵みを与える秘跡が、結婚の秘跡です。
叙 階
洗礼と堅信によって神の民に属するすべての信者はキリストの祭司職を受けます。この祭司の民の中から、共同体の頭であるキリストの名において祭司としての務めを行う司教・司祭が立てられます。また、教会共同体への奉仕のために助祭が立てられます。これらの司教、司祭、助祭の務めに任じる恵みを与えるのが、叙階の秘跡です。
秘跡以外の典礼
葬 儀
カトリック教会の葬儀は、キリスト者の死の意味を表明する祭儀ということができます。葬儀の典礼は、通夜・葬儀(ミサ)・埋葬という一連の儀式を指しますが、儀式全般にわたって復活の信仰を宣言し、復活への信仰を新たにするとともに、死がキリスト者にとって究極的過越の時であることを表明しています。
追悼その他のミサ:亡くなった方のために、命日などに追悼ミサを司祭に依頼することができます。あるいは、特別な意向のため(例えば困難に遭っている人のため、感謝のため、祝い事のため、年末年始の感謝と祝福のため)、司祭にミサを依頼することができます。
祝 福
秘跡に準じて教会が制定したもの(準秘跡)で、日常生活の中で重要な役割を果たしています。人を祝福するときは、神を賛美しながら、神の恵みがその人に豊かに与えられるよう願います。また物を祝福するときには、それを与えてくださった神に感謝をささげながら、その物が神のみ旨に従って正しく用いられ、その物を通して神の栄光が現れるように祈ります。
(『カトリック教会の教え』による)