大磯教会は、守護聖人として、「日本の信徒発見の聖母」をいただく日本で唯一の教会です。
これは、大磯教会の二代目の主任司祭グリーン神父が長崎から大磯教会に赴任された時、当時の長崎教区の山口司教に新しい教会に是非この名前をと薦められたとのことです。
グリーン神父は、大磯教会内に宣教活動グループ「レジオ・マリエ」を結成し、その名称を「キリスト信者発見の聖母」とされ、以後、そのまま大磯教会の守護の聖人として受け継がれることになりました。
(日本の信徒発見の聖母像)
日本の信徒発見は、まだ明治政府が日本人に禁教を強いていた1865年3月17日、長崎の大浦天主堂に潜伏キリシタンの男女10数名が訪れ、聖母像の前でパリ外国宣教会のプティジャン神父に信仰を打ち明けた日です。長く厳しい弾圧で、カトリックの信仰は途絶えていたと思っていたプティジャン神父は、彼らを教会内の聖母子像の前に案内しました。この信徒発見のニュースは瞬く間にヨーロッパまで伝わりました。その日から150年目に当たる2015年3月17日に、「日本の信徒発見の聖母」の名称でカトリック教会では日本固有の祝日に制定しています。
(大浦天主堂内の聖母像)